はじめに
こんにちは。
今回はインターネット大会「パルデアプロローグ」に参加しました。
ルールはダブルバトルですが、ミライドン、コライドンのうち1匹を構築に入れることが出来ます。
準伝説(厄災)、パラドックスも使えます。
戦績
TNにじか 1913 (32-3) 1位
TNフィリー 1906 (29-1) 2位
考察の流れ
このルールを考察した方なら分かると思いますが素早さ帯に着目するとミライドン、コライドン含む135族が激戦区になっています。()
コライドン、ミライドンは当然としても、ハバタクカミ、パオジアンはどちらも伝説2匹に弱点をつける上汎用性もあり高い使用率が予想されます。
そのため、この135族の同速を回避して戦うことを意識し、耐久振りをした伝説ポケモンを軸に考え始めることにしました。
全体技が放てるのと、特性が消えた際の圧力を考えるとミライドンの方が少し優勢かなと言う気持ち。
妖テラスHB@エレキシード
パラボラチャージ/マジカルシャイン/瞑想/守る
がとりあえず最初に思いつく強そうな型だと思いますが、計算している内にエレキシードの必要性について疑わしく思いました。
コライドンの攻撃以外ではシード発動時の耐久は過剰気味な一方、フェアリーテラスをした際コライドンから飛んでくる鉢巻や剣舞+炎テラスフレアドライブがシード込みでも受けられないためです。
ミライドンを軸に対コライドンと戦うには天候を変えてあげる必要があり、特性あめふらしのぺリッパーや悪戯心で雨乞いの撃てるヤミラミやクレッフィと組むことになります。
しかし、やはり数値の低いポケモンなので先に倒されてしまい最終的に天候を取られる展開も一定数ありそうだと思い、完全な対策とは言えないと感じました。
とはいえ、雨下であればフェアリーテラスしたミライドンがコライドン軸にかなり強く出られていたことを考慮すると、炎耐性+フェアリータイプはコライドン軸への対策として良さそうだと思いました。その条件を満たすポケモンを探していたところ、フェアリーテラスの貰い火ソウブレイズ が合致しました。
ビルドアップ+無念の剣で居座り性能が高く、コライドンからの打点もほぼない上に晴れにただ乗りすることもでき、1匹でコライドン軸を壊滅させ得る性能を持っています。
対コライドンはこのソウブレイズを軸に戦う目処が立ったところで、ミライドンの持ち物を積んで長く場に居座るポケモンと相性の良い隠密マントに変更しました。
あとは対ミライドン、対コライドン用に必要な要素を満たすポケモンを採用して…
対ミライドン(軸: )
壁貼り(積みサポート+味方へのパラボラチャージの負担軽減)
→
味方回復(EFが切れた際にパラボラチャージの回復量が落ちるため、場持ち意識)
→
相手のミライドンに強い(フェアリーテラスを切った後のミライドンの電気技が少し痛い)
→
対コライドン(軸:)
壁張り(積みサポート)
→
対パオカイ(ビルドアップを積んでも結構痛いので)
→
完成!
個体紹介
ミライドン 妖テラス
ハドロンエンジン/隠密マント
図太い H252 B252 C4/207-*-167-156-135-155
パラボラチャージ/マジカルシャイン/瞑想/守る
HB特化
C:+1時に効率の良い偶数
種族値が高いのでだいたい選出します。
テラスタイプは、ミライドンを意識して電気等倍以下、ドラゴン半減以下、フェアリー等倍以下のフェアリーにしました。
今回持たせている隠密マントは現行ルールではファイアローなどの猫騙しを撃たれやすいサポートが持つことが多い印象かもしれないですが、積み技を使って長く場に居座るポケモンとも相性が良いです。
凍える風、バークアウトやソウルクラッシュの能力ダウンや、初ターンの猫騙しを防げるのは分かりやすく強い上に、ムーンフォースのCダウンやヘドロ爆弾の毒、アイアンヘッドの怯みなど地味に引くと面倒な確率の追加効果も全てシャットアウト出来るのが安定感があり、被弾回数が多い構築ながら運負けを最大限減らせるアイテムであったと思います。
副次的な効果として、塩漬けやキラースピン、ほっぺすりすり、アシッドボム等での崩し手段への耐性も得られたことで相手のテンポを崩す場面も何度か見受けられました。
今回のルールのように伝説ポケモンが使えるなど種族値に開きがあるルールではデバフ技が普段より飛び交うこともあり、行動回数を増やせるアイテムになり得ると感じました。
ソウブレイズ 妖テラス
オボンのみ/貰い火
慎重 H252 A4 D252/182-146-100-*-167-105
無念の剣/影撃ち/ビルドアップ/守る
HD特化
対コライドン構築に軸として選出します。
壁下でフェアリーテラスを切ってビルドアップを積むとコライドン+ハバタクカミ+イーユイ+パオカイのような並びを1匹で完封できるのが非常に優秀でした。
現在のダブルバトルでは草が主要なテラスタイプだと思いますが、もともと弱点の地面や水を半減するほかにキノコの胞子や怒りの粉を無効化する使い方が大きな割合を占めていると感じます。
その点、今回の構築ではミライドンがエレキフィールドを展開できるためフェアリーテラスの耐性を取りつつもそれらにも耐性ができるのがよかったです。
チオンジェン 電気テラス
災いのお札/食べ残し
穏やか H252 D196 S60/192-*-120-115-198-98
花粉団子/宿り木の種/挑発/守る
HD:壁下でミライドンの妖テラス眼鏡マジカルシャインを2耐えできる程度
S:ミラー意識
味方を回復させつつ電気(パラボラチャージ)を半減以下に抑えられる点、また実質威嚇の性能で地面に後出ししやすい点を評価して採用。
電気テラスはミライドン構築に多く投げる都合上電気半減以下、フェアリー等倍以下のタイプの中で最も等倍範囲が広い電気にしてみました。(が、ほぼ切らず…)
対ヘイラッシャも前述のミライドンの隣に後投げするだけで対処できるのも強く、特にミライドン意識であろう地面テラスが多く、弱点の関係上飛行テラバ等の役割破壊技を持ったヘイラッシャが少ないのも追い風でした。
挑発は宿り木や毒々など、ミライドンに定数ダメージを入れる狙いの技を防ぐために採用し、その筆頭である相手のチオンジェンに上から挑発するために多少S振りを施しています。
ウインディ 飛行テラス
威嚇/フィラのみ
腕白 H252 B252 D4/197-130-145-*101-115
フレアドライブ/神速/じゃれつく/守る
HB特化
対パオジアン+カイリューの並びに強く出るために採用。炎枠の威嚇はケンタロスもいるが、やはり個人的には先制技の有無が大きいかなと感じる。
火力よりも後出し時の負担を減らしたいためHB特化。じゃれつくはコライドンに撃てたら面白いかなと思って採用したが、この枠は無難に鬼火でよかったかなと。
特に言うことはないがコライドンはクリアチャームがあり得るので安易な後出しはしないようにだけしていました。
テツノワダチ 地面テラス
クォークチャージ/クリアチャーム
陽気 A132 D124 S252/165-149-140-*-106-173
地団駄/アイアンヘッド/地均し/守る
壁下でテツノツツミのハイドロポンプ耐え
最速
ミライドンがフェアリーテラスを切ったあと、なんだかんだ相手のミライドンの電気技が痛いため、ミライドンの主要な技を半減以下に抑えられ、EF下であればミライドンの上からS操作を通せるテツノワダチを採用。
自分のミライドンは隠密マントを持っているため地均しが実質的に凍える風のように使えたのが相手視点との認識がズレていて強かった点かなと思います。
相手のミライドンの隣にテツノツツミがいると面倒なのでハイドロポンプを耐えるまで耐久に振って凍える風でSを下げられないクリアチャーム。
ヤミラミ 炎テラス
悪戯心/光の粘土
穏やか H252 B4 D252/157-*-96-*-128-70
リフレクター/光の壁/アンコール/金縛り
HD特化
壁貼り役として採用。
悪戯心の壁張りとしては他にオーロンゲやクレッフィがいるが、ノーマル技無効(猫騙し、カイリューの神速)や、壁張り以外にできることの多さを評価してヤミラミを採用。
地味にミライドンがサイコフィールドを上書き出来るので、イエッサンにそこまで困らなかったのが嬉しいポイント。
特にアンコールと金縛りは終盤に交代できない相手を詰ませるだけでなく、テラスタルで半減で受けた技をアンコールしたり、拘り持ちや等倍以上で通る打点を1つしか持っていない相手に金縛りを撃つなどはもちろん、積み同士のミラーでもアンコールの存在によって一方的に積む展開を作れることもあり今作の積みのサポートとしては抜けた性能を持っているなと感じました。
選出等
対ミライドン軸
+
対コライドン軸
+
もちろん取り巻きによって多少変えたりはしますが、基本ほぼこの形で投げていました。
テラスタルはほぼ対ミライドンではミライドンに、対コライドンではソウブレイズに切っていました。
おわりに
剣盾のインターネット大会では2位2回、4位3回ともう少しで手が届きそうなところで1位を逃していたので、今回ついに1位を取れて嬉しいです。
とはいえ、勝率等も含め今回の結果は流石に出来すぎだと思います。今後も謙虚にというか、ポケモンの楽しみ方は忘れずにやりたい時に適度にやっていければと思います。
(サムネ用)
パルデア(プロローグ)最高峰……!