はじめに
こんにちは。
今回はインターネット大会「トリックリリック」に参加しました。
怖いイメージのポケモンのみが使えるダブルバトルです。
参加可能ポケモン等については↓参照。
【下書きプレビュー】 トリックリリック 使用可能ポケモンまとめ - この青空にあくびループ
戦績
TNフィリー 最終1749 51位
ダブルバトルのインターネット大会ということで人数を考慮してひとまず1800を目標としたが叶わず。個人としては悔しい結果になりました。
ちなみに開幕4-4スタートでした。嘘だよな?
構築を使ってくれた他の人
ちゃう 最終1823 4位
その代わり僕の構築を使ってくれた人が結構勝ってくれたみたいでよかった。
なんで原案者より勝ってるんですかね。
考察の流れ
ダイマックス枠を決める
プールを眺めた時に、いつもより全体的に種族値が低い中数値の面で優位を取っているダイマックスドラパルトが単体としては頭抜けてパワーが高いと感じた。
強いノーマルタイプがほぼ存在せず、ダイホロウの一貫を切りづらくタイプサイクルが成り立たないことから対面寄りに殴らざるを得ないので、この時点でダイマックス枠は最低限ドラパルトに有利もしくは有効打のあるポケモンに絞ることとなった。
条件①:ドラパルトとお互いにダイマックスを切り合って戦える
前述の通り対面的にダイマックスを切っていく構築が多くなりそうなので、オーロンゲ等による後攻の尻尾や脱出ボタントリック、電磁波などでダイマックスを阻害する動きも普段より警戒する必要があると考えた。
サイクルしながらオーロンゲを倒す動きが難しいので、ダイマックス枠自身がある程度オーロンゲに強い必要がある。
条件②:オーロンゲ等のサポーターに阻害されにくい
この条件を持つポケモン(←この辺り)の中で最も強そうだったのでキリキザンを採用した。
さらに、相手にセキタンザンがいた時でも選出が歪まされないように「穴を掘る」を採用し、サイドチェンジ+ダイアースでドラパルト+セキタンザンへのひとまずの回答とした。
ドラパルトがダイマックスをしていた場合でもダイマックスキリキザンなら戦えるのが偉い。
サイドチェンジ役としては、耐性の補完が完璧で鬼火や光の壁でサポートが可能なドラパルトを選択した。
非ダイマックス枠の選択
まず、キリキザンが相手のドラパルトと殴り合った際、耐久に振られているドラパルトにはダイアークを耐えられてしまうので、それを倒し切るために影撃ちを持ったミミッキュを採用した。
次に、お互いがダイマックスを切った後に強い非ダイマックスのポケモンを考えたところ、真っ先にこの2つが思い浮かんだ。
・ウオノラゴン+ギガイアス
・鉄壁/ビルドアーマーガア
相手の数を減らした際に力を発揮する、いわゆる「スイーパー」と「詰ませ」の形だが、このどちらもにサイドチェンジを持ったロトムが強いためこれらのメタとして採用。
今回はキリキザンと組むこともあり炎耐性を加味して草ではなく水ロトムとなった。
次に、上記のロトムに強く、アーマーガアにも弱くないポケモンとしてサザンドラを採用。
キリキザンと相性の良いアーゴヨンも候補には上がったが、技範囲の広さと第2のダイマックス枠としての強さからサザンドラに軍配が上がった。
最後に、ここまでで対トリックルームが少し薄めなので、怒りの粉+トリックルームを防ぐためにウルガモスを採用し、持ち物が決まっていなかったキリキザンに防塵ゴーグルを持たせることで対策とした。
このルールはこの指止まれを覚えるポケモンが存在せず、またトリックルームを覚えるポケモンはカラマネロの除いて悪or鋼半減であるためおおよその場合ウルガモスの虫の抵抗+キリキザンの攻撃でトリックルームを防ぐことができる。
この6匹で構築の完成。
防塵ゴーグルキリキザン(+サイドチェンジドラパルト)が睨める戦術の範囲が広く、当初の狙い通り選出択になることが少ない構築になったと感じている。
個体紹介
ドラパルト
呪われボディ/気合いの襷
臆病 H236 B12 C4 D4 S252/193-×-97-121-96-213
シャドーボール/鬼火/光の壁/サイドチェンジ
・サイドチェンジで様々な攻撃を受けるため、総合耐久が高くなるように
・最速
キリキザンと横の相性が良いサイドチェンジャー。
ドラパキザンの並びは相手視点ホロウビートの存在を無視できないことからサイドチェンジの警戒度をかなり下げることが出来る。
また特性負けん気とサイドチェンジの相性も良く、不一致のダイマックス技が飛んできやすいため生存しやすいのも優秀だった。
2手目以降のサイドチェンジは単純に読み合いになってしまうので、その際にキリキザンの耐久を擬似的に上げる鬼火と光の壁を採用した。
攻撃技はキリキザンのダイアークと(一応)噛み合い、ミミッキュの皮を剥がすことのできるシャドーボールを選択した。
特性に関しては一長一短で、もちろん呪われボディで相手の技を封じることが出来れば有利になることもあるが、一定数いたレイスポスの地均しでSが下がってしまうのが厄介だったので個人的な結論としてはクリアボディだったかな、と思う。
キリキザン
負けん気/防塵ゴーグル
意地っ張り H228 A252 S28/169-194-120-×-90-94
アイアンヘッド/不意打ち/ストーンエッジ/穴を掘る
・セキタンザンへのダメージの都合上A特化
・オーロンゲ、マタドガスあたり意識の微S振り
ダイマエース。
6世代トリプルの文献でたまに見かけるようにこのルールでもこのポケモンと防塵ゴーグルの相性は良かった。
防塵ゴーグルのおかげで粉+トリル、粉+積みに、ダイアースのおかげでセキタンザンにも臆さず出していけるため、多くの初手にキリキザン+何かでアドバンテージを取ることができた。
技は一致技2種にウルガモスを殴れるストーンエッジとセキタンザンを殴れる穴を掘る。
特にダイアースが非常に偉く、アーゴヨンを一撃で倒したり、ヤミラミ+デンジュモクのような構築にも前述のドラパルトの光の壁と合わせて要塞化するなど非常に強力な技だった。
格闘技に関しては対キリキザンの打点としてはダイアースがあり、基本的にこのポケモンにダイマックスを切ることから必要ないと判断した。
あとダイマ中に不意打ち撃たせてほしい。
ウルガモス
炎の身体/ウイのみ
臆病 H212 B220 C4 D4 S68/187-×-113-156-126-141
熱風/虫の抵抗/怒りの粉/守る
・珠ウオノラゴン(砂掻き)の後攻エラがみを最高乱数切って耐え
・臆病水ロトムのハイドロポンプ確定耐え
・控えめ珠ブリムオンのダイサイコ確定耐え
・最速ウオノラゴン抜き抜き
怒りの粉+全体技要員。
対トリックルームでは虫の抵抗+キリキザンの攻撃でトリルを止めに行く。
仮にトリラーがリリバやサイドチェンジを駆使してトリルを貼ってきた場合でも、虫の抵抗でCを下げているのでその後のブリムオンの圧力を大きく下げることができる。
また、後発に置かれやすいミミッキュやアーマーガアにも強いため後発でも問題なく運用できる点も評価が高い。
技は強い範囲技である熱風、採用理由の虫の抵抗、詰ませとしても使え安定行動を生める怒りの粉、セットで守る。
守るが非常に強かった!
「指と守るはセットで採用」という教えが身に染みました…
ロトム(水)
浮遊/オボンのみ
図太い H252 B20 C36 D4 S196/157-×-143-130-128-131
ハイドロポンプ/10万ボルト/悪巧み/サイドチェンジ
・+1ハイドロポンプで耐久振りのウルガモスを確定1発
・最速アーマーガア抜き
・残り耐久
考察の流れで述べたようにウオノラゴンとアーマーガアに強いポケモンとして採用。
特にこのルールで鉄壁や蓄えるなどで詰ませるポケモン全員(これは誇張ではなく本当に全員)に強く、少なくとも殴り合いの次元まで引き戻すことが出来るのは優秀だったと思う。
技は一致技2つに、詰ませ枠を仕留め切るための悪巧み、最後の枠はウオノラゴン意識でサイドチェンジ。
正直構成についてはこれで完結しているかなと思っている。
選出率自体はそこまで高くなかったと記憶しているが、耐性や持っている要素も含め代えの効かない存在だった。
サザンドラ
浮遊/命の珠
臆病 B4 C252 S252/167-×-111-177-110-165
流星群/悪の波動/大地の力/ラスターカノン
ロトムがサザンドラに勝てないのは5世代から続く恒常の真理であるため、ロトムに強い特殊アタッカーとして採用。
キリキザンにダイマックスを切らなかった際のダイマ枠としても十分強く、ダイスチル、ダイアースで隣のロトムやミミッキュを強化する動きもたまにしていた。
対トリルでは、仮にトリルを許してしまってもブリムオンさえ倒せばこのポケモンのダイマックスが比較的通るのでその点でも噛み合っていた。
非ダイマとしてもキリキザンのダイアークと噛み合うので強い動きが実現出来ていたのは良かった。
ミミッキュ
化けの皮/アッキのみ
意地っ張り H196 A236 B4 D4 S68/155-154-101-×-126-125
じゃれつく/ドレインパンチ/影撃ち/剣の舞
・準速キリキザン抜き抜き抜き
採用理由はダイマックスドラパルトを倒し切ることであったが、やはり後発に置いた時の性能は高く、数的有利をそのまま勝ちに持っていけるだけのパワーがあった。
技はメインウェポンのじゃれつく、採用理由の影撃ちに対キリキザン用のドレインパンチ。剣舞に関しては、威嚇がガオガエンしか存在せず、そもそも威嚇の価値が低い環境だったためゴーストダイブやウッドハンマーで範囲を広げた方が良かったかもしれない。
持ち物に関しても、命の珠が使われていることもありドレインパンチと相性が良さそうなアッキのみを持たせたが、あまり活きる場面はなかったので達人の帯などで良かったかなと。
このポケモンに関しては一考の余地があったなという感じでした。
おわりに
少しネガティブなことになりますが、正直、サイドチェンジ含め剣盾ダブルの良くないところが目立ったルールだったなと個人的には感じてしまいました。
とはいえルールの特徴を捉えて強い要素を見つけ出すというネット大会の面白さは味わえたかなと思います。
また次のインターネット大会でお会いしましょう。
では。
(サムネ用)