はじめに
今回は、謝花めい(@kaki_tama282)さん主催の白沙華杯という大会にスペレ勢の知り合いが何人か参加していたこともあって参加させていただきました。
結果は予選6-1の1位通過、本選トーナメント3回戦(準決勝)負けでした。
レギュレーション
・ガラル地方での新ポケモンのみ使用可能の1on1
簡単に言うとガラルルーキーズと同じプールです。
また1on1なので老武神・極のようにTNで選出誘導することもできません。
・ダイマックス禁止
・ノーマルルール
総合時間20分、持ち時間無し
→TODが可能!!!
↓使用可能ポケモンのリスト
考察
襷有りルールの特色
今回のように1匹のみを選出するルール(以下11シングルと表記)では、気合の襷が使えるかどうかによってゲーム性が大きく変わります。
気合の襷が使える場合、いかに汎用性を落とさずに襷持ちのポケモンを処理できるか、が大事になってきます。
具体的には、
・襷+先制技
例)@襷 火炎ボール/飛び膝蹴り/不意打ち/カウンター
・襷潰し+S操作
例)@襷 オーバードライブ/爆音波/祟り目/ほっぺすりすり
・襷が関係ない受け
例)@輝石 ナイトヘッド/鬼火/力を吸い取る/ミラーコート
などが有効です。
受けが強い
ここまで考えたとき、今回のルールでは受けポケモンがかなり追い風を受けていることに気付きます。
まず、襷持ちに対処しづらい拘り鉢巻や拘り眼鏡は襷無しルールと比べると少し評価が落ちることから、想定すべき火力の上限が下がること。
次に、11シングルでは不利対面を確率で覆せる一撃技が入ってくることも多いのですが、今回のプールには一撃技を使えるポケモンがほとんどいないこと。(のみ)
また挑発持ちはそこそこいるのですが、現実的に技構成に入る可能性があるのはくらいです。
最後に、ノーマルルールで行うため、TODを狙えること。これまで範囲を広げるために攻撃技を入れていたところを回復技や耐久上昇の積み技に変えた構成が許されるということになります。
ちなみに、総合時間が20分、選択時間が60秒なのですがこれをフルに使った場合おおよそ14~15ターンで試合が終わる計算になります。
以上のことを考慮して今回僕が選んだポケモンがこいつです。
個体紹介
ヨクバリス
性格:呑気
実数値:227-100-161-60-96-22
努力値:252-×-252-×-4-×
・A0:イカサマのダメージ最小
・C0:パワーシェア対策
・S0:滅びの歌サニゴーンの下を取りたい、TODの際に最終ターンに下から眠りたい
・ウオノラゴンのエラがみの乱数を考えてHB振り切り
特性:ほおぶくろ
持ち物:フィラのみ
・トリックしてくるやつが一番混乱しそうなやつ
技構成:ど忘れ/ほおばる/ボディプレス/眠る
基本的に特殊相手にはど忘れ、物理相手にはほおばるで耐久をあげてTODを狙いつつ、倒せそうならボディプレスで殴っていきます。
今回のプールでの格闘技は通る相手が少なく、需要が低いため弱点を突かれにくいのも強いです。
ヨクバリスはガラルの新ポケモンの中では2番目にHPが高く(1位は)、また最終進化系のなかでは最もSが遅いため、20分耐えきって最終ターンに眠るで回復することでほとんどの確率でTODの判定勝ちの条件を満たすことができます。
以下に数が多そうだと思ったポケモンに対する動きや立ち回りを記しておきます。
:最大打点の飛び膝蹴りでも5割前後しか入らないのでほおばるから入って適当に殴ります。
:TODします。鉄壁ボディプレスや挑発がある場合は基本的に無理です。恨みを採用したPP枯らしの型であれば眠る回数を少なくするように動いていれば大丈夫です。
:C特化のばくおんぱ2発をど忘れを挟むことで97.7%で耐えるのでそのまま耐えきって勝つことができます。アシッドボムは採用しても勝てるポケモンが増えないのでいないだろうと考え切っています。
:物理型を警戒しほおばるから入ります。仮に挑発を撃たれても相手の技構成次第ですが基本的に打ち勝てるはずです。
:TODします。鬼火以外にダメージソースがないので適当に寝てれば勝ちです。
:TODします。ヨクバリスはサニゴーンより遅いので相手は滅びの歌も撃つことができません。
:TODします。C4振りのマジカルシャインをちょうど3発耐えるため、ど忘れと瞑想の積みあいになったときも眠るの回復が追いつきます。
:ほおばる→ボディプレス→ボディプレスで倒します。耐久に振られている場合はボディプレス2発で落とせないため一応TODも出来るようしてから時間を使って選択しておきます。
鉢巻の場合はほおばるが不発になって負けてしまいますが、鉢巻ウオノラゴンを使う人は勝ち上がれないと踏んでいたので切りました。
:馬鹿力を受けてボディプレスで倒します。つらら落としを選択した場合でも2発(きのみ込みで3発)耐えるので2/3動けば問題ないです。こちらもウオノラゴンと同じ理由で鉢巻は切りました。
:ど忘れから入ります。金属音持ちに対してはど忘れを連打して最終ターンに眠って勝つルートがあるのでしっかり時間を使って選択します。鉄壁ボディプレスの型は切っています。
:TODします。特殊型は後から積んでも間に合うのでほおばるを先に打ちます。竜の舞がない限りはほぼ勝ちです。
対戦ログ
予選
1回戦 リアさん 勝ち
vs
決めていた通りほおばるから。
相手が物理型だったので最終ターンに眠ってTODの判定で勝ち。
2回戦 ふらふらふらっとさん 勝ち
vs
こちらもほおばるからスタート。
猫騙しとアームハンマーのダメージを回復しながらBを上げ後は殴るだけだと思っていたら、指を振るが飛んできて焦る。
幸い変な技を引かれなかったため勝ち。
3回戦 雪風さん 負け
vs
ど忘れから入ると、物理型を警戒したのか溶けるを積んでくる。
お互い3回積みあったあと、相手が瞑想を積み始めたがすることがないのでボディプレスを撃つと、残飯であることが判明。
残飯のエフェクトは1ターンに約4秒使うので、これは好機とばかりにボディプレスを連打。
これで被弾回数を6回から5回に減らすことに成功するも、瞑想を積み切った初弾を急所に受けてしまい負け。
4回戦 くーさん 勝ち
vs
挑発があると負けだなーと思いつつほおばるを選択。相手は身代わり。
試しにプレスを撃ってみると挑発のない恨み型であることが分かったので、最終ターンに眠って勝ち。
5回戦 BTさん 勝ち
vs
ど忘れから入ると相手はラスターカノンを選択。
おそらく拘っていたのかその後もラスターカノンしか撃たれずに隙を見てプレスで殴って勝ち。
6回戦 ぴぃさん 勝ち
vs
マッチング画面でガッツポーズ。
鬼火しかダメージソースがなかったのでどのタイミングで寝ても勝ちという状況。TODをして勝利。
7回戦 ハンターさん 勝ち
vs
そのポケモン考えるのわかるなあ~と勝手に共感を覚えながらほおばる。
地震のダメージを見て降参をいただいた。
決勝トーナメント
1回戦 ケイさん 勝ち
vs
選出画面でアシッドボムを覚えないことを確認して一安心。
まず特殊型だろうと踏んでど忘れを選択。
ダメージ的に眼鏡なのを確認し、眠ろうとしたらワンダースチームで混乱してしまう。何とか動いてくれたので勝ち。
2回戦 火〇さん 勝ち
vs
考えていた通りほおばるから。相手は電磁波を撃ってくる。
これ、悪の波動がやばいか?と思ったが、普通に物理型だったのでダメージはほとんど入らず。
2回プレスして勝ち。
3回戦 ぎーたさん 負け
vs
選出画面で絶望。
とりあえず、スターアサルトは負けだ。
意地っ張りインファはきのみ込みで乱数2発。インファの耐久ダウンを考えてもこちらのボディプレスも乱数2発。
陽気インファも乱数だけどきのみを食わない可能性が高いからほおばれる。
ボディプレスか、ほおばるか。どっちだ?
相手が意地っ張りでプレスを撃ったときの勝率は10%弱くらい。ストリンダーに上から地獄突きを撃つなら陽気にするはず。
ほおばるを選択。
相手の選択は、インファイト。
赤ゲージまで削られる。意地っ張りだ。きのみを消費してほおばるが不発に終わる。
負け。
おわりに
ということでベスト4どまりで終わってしまいました。
考えたポケモンはかなり強かっただけに悔しい思いです。
と同時に、やっぱりこういう特殊ルールをイチから考えるのは楽しいなと思った2日間でした。
参加者が多くて運営の方たちは大変だったと思いますが、アクシデントにも迅速に対応していただいて助かりました。
また次の機会があればぜひ参加させていただきたいな、と思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では。