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【JCS最終1826・国内22位予選抜け】雀王式レックゼルネ

はじめに

こんにちは、きのです。
こちらは5月に行われたJCS予選で使用した構築の記事となります。
準備期間が非常に短いルールでしたが予選を抜けることができました。
しかし、詳しくは最後に述べていますが本戦に出られなくなってしまったので公開しようと思います。

戦績

最終レート1826 28勝4敗(勝率87.5%)
日本22位


1日目 試合消化なし

2日目 8-1 1500→1608
○○○○×○○○○
3日目20-3 1608→1826
○○○○○○○×○○×○○○○○○○×○○○○

構築の経緯

※解説は採用順


ウルトラルールを少し触ってみたところ、サンやムーンの頃よりも大幅に伝説ポケモンの数値が上がっており、如何にして伝説枠のポケモンの行動回数を増やせるかが勝敗に直結すると感じたので、伝説ポケモンがなるべく居座れる構築を組むことを目標としました。


伝説枠が出来るだけ居座りたいことを考えると、まずカイオーガが強くないのではないかと思ったところから考察スタート。
理由としては、天候を争うグラードンメガレックウザの後出しを簡単に許し、再度天候を取り返すためにはこちらもサイクルに持ち込む必要があります。また、無天候の中で最もパワーが高いゼルネアスには起点にされ、イベルタルにはバークアウトで交換を余儀なくされてしまうためです。
(後にカイオーガはこれらに居座り続けても強いポケモンであることが分かったので、この考察は間違っていたのだが、取っ掛かりとしては良かったのだろう。)



レックウザ
カイオーガ側がこれらを解消するための行動として、レックウザの採用やスキルスワップで無理やり天候を取り返すような考察が見受けられました。対カイオーガではその動きまで対応出来れば勝てると考えました。


グラードンはどうやってもエアロック状態の水技を耐えられませんが、レックウザについて計算していると、エアロック状態での冷凍ビームを耐えられるHDに割いた突撃チョッキ型という情報を見かけ、これだと思い採用しました。



ゼルネアス
上記のレックウザの相方は、ソルガレオイベルタルウルトラネクロズマなど色々試した中で最も感触が良かったゼルネアスを採用しました。

レックウザとゼルネアスがお互いに依存せず単体性能が高く、自然と鋼タイプへの役割集中の形になり相手の立ち回りを制限できる点が魅力的でした。
(伝説枠が苦手なポケモンを被らせるメリットはここにあると考えていて、相手によって行動が変わりづらくなる。様々なレベルのプレイヤーがいる予選では大事な考え方だと思っている。)




ガオガエン
この2匹と補完がかなり良く、最低限のサイクルを回しやすくなるガオガエンを採用。このポケモンがいるだけで立ち回りの幅がグッと広がります。

威嚇や猫ジオコンの強さは周知の通りですが、例えば、レックウザが天候を奪えることで水技を撃たれにくいことを利用してカイオーガに対してガオガエンの後投げが可能になる点など、伝説枠→ガオガエンの後投げに対して一貫したタイプが少ないことがかなり強いです。




カプ・レヒレ
ここまでの3匹で、カプ・テテフがかなり面倒なのでフィールドを取り返せるカプ・レヒレを採用。
特に対カイオーガ性能が偉く、レックウザと並べることで前述のガオガエンの後投げが楽になります。
フィールドの書き換え、S操作や定数ダメージなどゲームメイク能力が非常に高く、実際に使ってみるとかなり選出しやすいことが分かったので、ここまでの4体を基本選出として残りの2枠を考えることにした。



で、これが一番最初に組んだ構築。
相手のゼルネアスに先に積まれるとキツいのでレッドカードモロバレルグラードンへの打点の少なさを考慮してジメンZ霊獣ランドロスとレヒレの熱湯を採用しています。



レートで使ったところ勝率は7割強ほどでした。

良くなかった点として、
・守る持ちが少なく守る+バレル投げが出来ない
マジカルシャインで隣のポケモンがごっそり削られます。

・ゼルネレックミラーで不利
→どちらもSを落としているため。当時はそもそもメジャーな並びだと思っていなかったのでミラーを考えていませんでした。

・グラゼルネが重め
→上手い人にはレヒレの熱湯もケアされました。相手次第で立ち回りが変わってしまう点が厳しかったです。



この辺りの問題点を解決するために、お先にどうぞモロバレル、ピッピ、鉄球ギルガルド、岩Zツンデツンデメガゲンガー(2メガ)、ナットレイ、妖Zカプ・コケコなど様々なポケモンを試した結果、JCS予選で使うのはクロバットランドロスに決めました。

クロバットは対グラゼルネ、対レックゼルネ等ゼルネアス入りの構築に投げていきます。レックウザ、ゼルネアスどちらとも横並びの相性が良く、これらの構築への勝率を飛躍的に上げてくれました。

ランドロスは予選でシングル勢含め構築的に重めなミミッキュと少なからず当たるだろうと予想したためです。実際にはメインでは1度しか当たりませんでしたが、その1戦は勝つことができました。

グラードンが重くなくなったので、カプ・レヒレの熱湯を抜きS振りの個体に変更しました。

並びとしてはよくありそうなものになりました。


以下個体紹介。

個体紹介

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レックウザ
性格:冷静
実数値: 212-210-120-231-132-123
努力値252-76-0-76-92-12
特性:エアロック→デルタストリーム
持ち物:突撃チョッキ
技構成:画竜点睛/神速/流星群/大地の力

・C255ゲンシカイオーガの4倍冷凍ビームを最高乱数を切って耐え=デルタストリーム下で2耐え
・C183ゼルネアスのWダメ+2マジシャ確定耐え
・大地の力で無振りメガゲンガー確定
・S-1のメガレックウザ抜き
・A余り A255鉢巻レックの画竜点睛耐えのラインがだいたい2発で死ぬ程度=前歯や怒りと合わせると倒せる

チョッキレックウザです。下げるところがないので素早さを下げました。これにより味方のカプ・レヒレより遅く行動することができます。
カイオーガの冷凍ビーム、カプ・テテフムーンフォースルナアーラウルトラネクロズマの専用Zなど、チョッキの耐久力で相手の計算を崩す場面がたくさんありました。HDきのみとの差別化点はオーガの冷凍ビームとゼルネアスの+2シャインを耐えることと、そもそもレックウザの耐性ではきのみを安定して発動させるのが難しいことです。
ゼルネアスを通す前に相手の鋼タイプに大地を入れるのが主な仕事です。特にグラードン入り構築には地面の一貫がある選出をされることも多く、安定行動だけでイージーウィン出来ることもありました。
レックゼルネはメガゲンガーが重くなりがちなので、せめて無振りまでは落とせるようにCに降りました。一応耐久に振られていてもガオガエンのバークアウトの圏内に入ったりします。
ウルトラルールでは個人的に不一致地面技の評価が高めです。
また、流星群はミラーやウルトラネクロズマボーマンダなどに撃つつもりで採用しましたかが、これらのポケモンはゼルネアスで倒せるのでオーバーヒートの採用も面白かったかもしれません。

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ゼルネアス
性格:控えめ
実数値:233-×-130-176-120-127
努力値252-×-116-68-12-60
特性:フェアリーオーラ
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/守る

・A255鉢巻レックウザの画竜点睛を最高乱数を切って耐え
・A255ゲンシグラードンのWダメ断崖の剣を97.7%で2耐え
・C11n
・S-1の120族(メガボーマンダ)抜き

普通のゼルネアスです。こちらのレックウザは相手のレックウザが怪しいので耐久振りです。
特に言うこともないですが、JCS予選では相手の吠えるをかなり警戒して出来るだけ積まなくても勝てる状況を作ることを心掛けました。結果としてジオコン状態のゼルネアスが吠えられたのはルナアーラに一回食らったのみでした。



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ガオガエン
性格:慎重
実数値:200-136-111-×-154-84
努力値236-4-4-×-236-28
特性:威嚇
持ち物:フィラの実
技構成:フレアドライブ/バークアウト/蜻蛉返り/猫騙

・C183ゼルネアスの+2ムンフォ確定耐え
・最遅グラカイ抜かれ
・追い風時に最速100族抜き

突撃チョッキがレックウザに取られていることもありきのみになりました。持ち物に関しては炎Z、ガエンZ、脱出ボタンなども考えましたが、ガオガエンがZ技を撃つよりも蜻蛉返りの方が強い場面が多いです。また瞬間火力の出し辛いこの構築では脱出ボタンもそこまで機能しません。
また、ウルトラルールのガオガエンはSラインがバラけると考えていたので、同速に悩むよりもグラカイ抜かれの方が役に立つ場面が多いと思っていたのですが、構築記事を見る限り84がかなり多かったようです。もしかしたらどこかで同速勝負していたのかも、、?

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カプ・レヒレ
性格:穏やか
実数値:176-×-139-116-172-128
努力値244-×-28-4-52-180
特性:ミストメーカー
持ち物:ウイの実
技構成:凍える風/自然の怒り/癒しの波動/黒い霧

・A232レックウザの珠画竜点睛耐え
・C183ゼルネアスの+2ムンフォ最高乱数を切って耐え
・味方のレックウザ、ゼルネアス抜き

最初の構築では熱湯を採用していましたが、クロバットが入ったことでその必要がなくなりました。グラードンを倒すために振っていたCをSに回すことができ、自分のレックウザ、ゼルネアスの上を取ることが出来るようになりました。
これにより、凍える風→癒しの波動や自然の怒り+レックゼルネの攻撃で集中といった行動がかなり強くなり、相手がS順を誤認しているのを利用して行動を通す場面が多かったです。味方より遅いレヒレの自然の怒りは相手を倒すまでに2ターンかかってしまいますが、速いレヒレの場合1ターンで済むというのは分かりやすく強いです。
熱湯の代わりには黒い霧を入れましたが、クロバットも採用していてゼルネアス対策としては過剰だったかもしれません。相手のレックウザに対して凍える風から繋げられるムンフォや、確定数をずらせる光の壁も採用価値がありそうです。ここの技については試す時間が足りませんでした。

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クロバット
性格:臆病
実数値:192-×-100-×-101-200
努力値252-×-0-×-4-252
特性:精神力
持ち物:きあいのタスキ
技構成:怒りの前歯/追い風/挑発/黒い霧

対グラゼルネ、対レックゼルネに強めの枠として入れました。前述のカプ・レヒレと同じく、固定ダメージ+伝説の攻撃で倒しに行く行動は強力です。またガエンクロバットの並びで蜻蛉返り+追い風という選択は単純ながら非常に安定した選択肢となります。
ちなみに、水浸しヌケニンに対抗できる唯一の駒であり、カプ・レヒレに挑発を入れる役割も担っています。対策としては薄めですが、ヌケニンを使うような人の大半にはプレイングで勝てる自信があったため、そこまで問題ではないと判断しました。実際予選でも一度当たりましたが、レヒレを止めて勝つことが出来ました。

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ランドロス(霊獣)
性格:意地っ張り
実数値:195-184-111-×-130-112
努力値244-20-4-×-236-4
特性:威嚇
持ち物:ジメンZ
技構成:地震/岩石封じ/蜻蛉返り/守る

ミミッキュ対策枠。レックゼルネという並びはミミッキュにかなり隙を見せてしまうため、それを解消するためにガエンとランドの同時選出で無力化していきます。
また、ミミッキュと一緒に入っているグラードンに対して後投げする際、裏目である噴火を耐えるためにHD振りとしています。Sに振らないと特殊型のグラードンには上を取られてしまうと思うかもしれませんが、特殊型はチョッキレックウザで受け切れるので、残数を失わずにグラードンの型判別が出来る方が大事だと考えました。




強いところ
・相手との認識のズレによりアドを取れる点
レックウザの突撃チョッキや特殊技の火力、カプ・レヒレと伝説枠のS関係、ランドロスのHD振りなど。

・伝説枠の単体性能が高く、一体失ってもプランを建て直しやすい点
→これはレックゼルネという並び自体の強い点だと思います。


弱いところ
レックウザが凍りやすい点
カイオーガの冷凍ビームを喰らいに行く立ち回りをするため。凍ってしまうと天候書き換え機能付の氷塊と化して悲しくなります。

・90%技に依存しがちな点
→流星群、自然の怒り、怒りの前歯。特に固定ダメージの2つは外したターンの行動がかなり弱くなってしまいます。


選出

基本選出
レックゼルネガエンレヒレ(順不同)

対オーガレック
ガエンレック 裏レヒレゼルネ

対グラゼルネ
ガエンクロバ 裏レックゼルネ

対レックゼルネ
ガエンクロバ 裏レックゼルネ

対グライベルミミッキュ
ガエンレック 裏ランドゼルネ




おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました!


レート自体は予選抜け出来るものだったのですが、なぜかPGLの登録情報が本名ではなかったので本戦出場は出来ないようです。PGLに問い合わせをしましたが、回答は変わらずでした。残念…
昔の自分は何を思って偽名で登録したんですかね。


本戦で強いプレイヤーと戦えないのは残念ですが、僕で良ければフレ戦等しますので、気軽に声をかけてくれると嬉しいです。
もっとウルトラルールを理解したいので、色んな人と話が出来たらいいなとも思っています。



ここはこうした方がいいよ、この技の方が強いよ、みたいな構築に関する意見やアドバイス、また質問、感想等あればコメントか@kinop_oke6まで送ってくれると喜びます。